「日本、遥かなり」を読んで

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門田隆将著「日本、遥かなり」 お薦めします。

1890(明治23)年のトルコ軍艦エルトウールル号遭難事件における串本町民の懸命なる救助活動。そして時を超えた恩返しとして1985年のイラン・イラク戦争でのトルコ航空機によるテヘランからの邦人救出。テヘラン駐在の自国民救出のため欧米各国は次々と救援機を派遣し救出にあたった。だが、日本からの救援機は来なかった。さらにその後に発生する湾岸戦争、イエメン内戦、リビア動乱・・・・・。窮地に陥った在留邦人を国が救出することはまったく無かった。何故か?国家が自国民の命を守るという当たり前のことが日本では「許されないこと」なのである。それは一体どういうことなのか。自衛隊機の邦人救出のための海外派遣に対して日本では大きな反対論がある。曰く「海外での武力行使に繋がる」「それは、憲法違反だ」・・・・・そんな信じがたい主張を行う政治勢力やジャーナリズムが日本に存在しているからなのである。国民の生命を守ることは言うまでもなく究極の自衛である。そのことが憲法違反になるという倒錯した法理を説く政治勢力や学者、ジャーナリストが大勢を占めていて諸外国からみれば笑われるような空虚な言論が大手を振って罷り通っているのが我が国の現実なのである。そのため国際貢献と国際ビジネスの最前線に立つ邦人が危機に陥った時、その救出を他国に委ねて来た訳でこんな国は日本しかありはしません。国民の生命や領土をどう守るかという議論にならず「戦争法案」「憲法違反」「徴兵制」などという徒に危機を煽る抽象論、観念論が飛び交うさまは本質を大きく逸れ残念というほかありません。                            マスメディアが報じる綺麗ごとばかりの一方的報道だけでは真実を探ることは極めて困難であります。命を守るとは、いかなることか。魂が震えるこの感動のノンフィクションを是非お読みいただきたく・・・・・。

八幡和郎の本を読んで

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博覧強記と言われる著者が中立的な視座から戦後日本における議論のねじれを鋭く追及する。客観的事実に基づく検証と世界の現実から考察すればつい先日までの非論理的で危険を煽る大騒ぎがいかにナンセンスか自明の理でしょう。悪質なデマゴークや偏向著しい一部マスメディアに騙されてはいけません。両論を学び世界の常識を知り真実を究めることが賢明な国民の使命であることを忘れてはなりません。情緒に流されることなく書物を紐解き知識を深めることが肝要であると思います。八幡和郎著「誤解だらけの平和国家・日本」イースト新書(新書版ですから割合時間をかけずに読めますし、千円未満で購入できるのでお得です) 是非お薦めします。

「羆撃ち」を読んで

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シカ・キツネ・羆と、生き物を何でも殺す狩人が著者。

現代にあって(1970年頃)猟師で生きて行こうと決意する。

羆猟は足跡を丹念に探し出し、長いことその跡を付けライフルの射程距離におさめ、スドンと一発あるいは二発で仕留める・・・これも職業だからと思いながら読み進めた。

季節の移ろいの描写、山を形作る尾根、沢筋、山道、道なき道を歩く藪こぎ、日が暮れてビバーク・・・登る・下る・水平移動など、文書と呼吸がピタッと合ってきて、汗ばんだ首筋を爽やかな風が吹き抜け、山にいる錯覚に捉われる。お、おーーー・・・。

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